コクロの赤潮の対策

 赤潮が発生し、漁場に近づく恐れが生じた時には、以下のような防止対策をとります。

  • エサ止め:
魚が表面の赤潮層にまで泳ぎあがってこないようにするため、給餌を一時的に中止します。
  • 生簀の沈下:
赤潮プランクトンの少ない深所に生簀を沈下させます。
  • 生簀の避難:
生簀を赤潮の発生していない安全なところに移動させます。
  • 粘土散布:
モンモリロナイトなどの粘土を水とともに赤潮域に散布して、赤潮プランクトンを殺し、凝集させて海底に沈降させます。


下の写真と映像は、粘土散布に用いる装置と散布状況を示したものです。粘土は、赤潮生物を凝集吸着する性質を持っているため、この性質を利用して赤潮を駆除することができます。


粘土のディスペンサーへの移動(韓国)

スプリンクラー(散布機、韓国)

粘土散布の状況(韓国)

養殖生簀の周辺に散布された粘土(韓国)

粘土散布の状況(鳥取県栽培漁業センター 提供)

粘土散布の状況(鳥取県栽培漁業センター 提供)

 

 

「粘土を散布しているところ」